今回は、医学部を目指しているのに数学が苦手な人へ向けて記事を書きたいと思います。
「医学部を受けるなら数学をしっかり勉強しなさい」
一度は聞いたことがあると思います。
確かに、数学が得意であれば全教科合計の偏差値も稼ぎやすいです。
しかし、数学が苦手だからといって医学部受験を諦める必要はありません。
戦略を考えてみましょう。
数学はできる限り点数を高める
医学部受験であれば、数学Ⅲ・Cが範囲に入っています。特に現役生の場合、対策が追いついていない場合が多いです。
内容も抽象的になってきて、理解が追いつかない分野となりがちです。
しかし、ひとつひとつ紐解いてみるとそこまで難しい問題になっていないことが多いです。
そのため、ある程度の時間をかけて対策すれば、問題なく周りに差をつけられない程度に得点できることが多いです。
数学Ⅲ・Cを食わず嫌い気味の方は、是非数日間でもじっくり取り組んでみて、点数の改善が見込めないか試してみてください。
逆に、数学Ⅰ・AうやⅡ・Bについては数年間勉強する余裕もあり、なかなか数日間の集中的な勉強では伸びないことが多い印象です。
ある程度のところで頭打ちだと感じたら、得点を維持する勉強を意識して、その時間を他の科目の勉強に回しましょう。
物理をどうするか
數學が苦手な方は、性格の似た科目である物理も苦手な傾向があります。
一部に、物理がめちゃくちゃ得意な人もいます。一般的に生物よりもコスパよく高得点を狙うことも出来る科目です。
優秀層は物理選択の割合が多く、物理選択をおすすめされる方も医学部受験生では多いと思われます。
しかし、一方で物理が苦手な方はとことん苦手です。
そういう人は早目に生物選択に切り替えるべきです。
生物選択への切り替えは迷わず、切り替えるならできるだけ早めに
そもそも、医学部の勉強では生物の知識は必須です。生物選択のほうが入学後は多少楽に勉強が進められます。
物理選択で入学しても困ることはありませんが、物理から生物への切り替えが遅れると、試験対策でつらい思いをすることが予想されます。
切り替えの目処としては高校3年生の春でしょうか。そのころに物理で感触がつかめていなかったら、生物選択への切り替えを前向きに検討することをおすすめします。夏休み明けの模試で多少の成果が確認できると思われます。
化学は得意分野を伸ばしたい
化学は、無機化学や有機化学等、分野がいくつか別れています。
有機化学は、できれば得意分野にしておきたいところです。ある程度のコツを掴めば、有機化学は満点とは言わないまでも大半の問題を正解することができます。
数学で安定しない文をある程度有機化学でカバーできる様になればかなり理想的ですね。
英語は稼ぎたい
さて、数学が苦手な方にとっての一番安定する得点源はとにかく英語です。
大学共通入学テストでは英語を民間試験に任せるとかなんとか言われています。
とにかく大学は今英語ができる学生がほしいんです。
この波は医学部にもガッツリ押し寄せています。
日常臨床で英語を使うことは殆どありませんし、USMLE(アメリカで医師をするのに必要な資格)を取得したからといって、アメリカで実際に医師をするには更に高いハードルがあります。
筆者も、英語はそもそも道具であり、英語が出来るだけで偉そうにしている人には反発心を持っていました。中身がスカスカではどんな言語を流暢に話せても価値はないでしょうと。
しかし、入学試験においては英語はかなり使い方によっては有用です。
英語を安定して点数が取れるようになると、本当に成績が安定するのです。
しかも、大学入学後も最も有用な能力として自分に残ります。
数学が苦手な医学部受験生には、是非英語を思う限り学習し、安定して高得点できるようにしていただくことをオススメします。
まとめ
- 数学はできる限り頑張る。特に数学Ⅲ・Cはコスパがいいので食わず嫌いの人は数日間集中して勉強したら結構変わるかも
- 物理選択にこだわる必要なし。生物への切り替えはできるだけ早いほうが余裕ができます
- 化学は、特に有機化学で安定させたい
- 英語は安定して高得点できるように勉強することがオススメ
参考になりましたら幸いです。