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【現役医師が教える】受験勉強のコツ【医学部受験】【大学入学共通テスト】【東大受験との比較】

医学部受験て、多くの人は

難しそう。たくさん勉強しなきゃいけないんだろうけど何から始めればいいの?

困った人

という悩みを持ちがちです。

更には、令和3年度入学の試験からはセンター試験が廃止となり、大学入学共通テストという新たな制度がスタートします。

特別な対策は必要でしょうか?

ぴえん
doctor

英語でリスニングの比重が多くなったりといった変化はありますが、受験勉強を意識し始めた段階では考えすぎる必要はないと思われます。

それよりも、医学部受験の特殊な事情を知っておきましょう。

例えば、東大受験の対策といえばある程度確立されています。

一方で医学部受験ではそれぞれの大学ごとに問題、形式ともに個性が強いです。そのため、いろいろな大学の情報を調べているうちに時間が過ぎて、肝心の勉強時間が意外と確保出来ていない、ということも起こりがちです。

医学部受験で大切なのは2つです。

基礎学力を上げること

自分の得意科目、特徴にあった大学を受験すること

この2つです。

doctor

基礎学力をある程度高めること、その上で自分の力が発揮しやすい受験校を選択することが非常に大切です。


基礎学力はどの程度必要か?

まず、基礎学力については所属している高校の周囲のレベルにもよりますが、東大京大あたりを狙っている生徒と同程度の成績は欲しいところです。

大手予備校でも東大対策と医学部対策の授業は共通となっていることも多く、レベルに大きな違いはありません。

また、東大受験をメインに考えている方も医学部受験生と混じって勉強することで自分のレベルを試すことが出来ます。

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医学部も東大もゴールは違うけど目指す学力はほとんど変わらないので、授業や試験も比較しながら進められるといいですね。

超進学校出身の筆者の実感からは、国公立医学部は東大と合格の難易度はほとんどかわりません。

例えば、防衛医科大学校(以下、防衛医大)の入試は10月に1次試験、12月に2次試験があります。

防衛医大の1次試験は、国公立大医学部を受験する生徒はもちろん、東大受験を念頭に置いている生徒も殴り込んできます。

現役で防衛医大の1次試験に合格すれば、そのまま東大や国公立医学部に合格する可能性はグッと上がります。

また浪人生でも防衛医大の1次試験合格は鬼門であり、もし合格できるとかなりメンタルに余裕が出来ます。(2次試験もしっかり対策の上臨まなければなりませんが)

逆に言うと、他の医学部を受ける受験生と模試ごとの細かい偏差値の比較をしても有益な結果にはならないことが多いです。

自分にあった医学部とは?

東大は試験問題が一つであり、対策方法もある程度確立しています。

一方、医学部は全国に散らばっており、対策方法も様々な予備校等が発信することも異なり、カオスな状態となっています。

そのため、ある程度の学力がついたら自分の得意な試験内容を出題する大学を受験することが重要になります。

例えば、

  • 数学が苦手だが、英語は割と得意
  • 物理や化学などに手が回っていない
  • 国語が得意だが、理系科目が安定しない

など、受験生によって様々な状況があります。

東大受験ではそれぞれの科目で何点を目指すなど戦略も確立されていました。

しかし、医学部ではそもそもの配点が異なること、各科目の難易度が異なります。そのため、模試の通りの受験の結果にはならないことがほとんどなのです。どんでん返しが狙えます。

そういった状況の中で、受験生はどう対策をし、受験校を選択すればいいでしょうか?一番気をつけるのは

過去問を自分なりに読み込むこと

です。

進学校であれば周りから、

「〇〇大学の医学部は数学が難しく、差が付きやすい」「〇〇大学の化学はXX先生が出題していて、有機化学にクセがある」

などといった情報が入ってくることもありますが、期待できない状況の方もいるでしょう。

そのような場合は、過去問をしっかり研究することから出題傾向を自分なりにみつけ、その対策をしていくことが大切になります。

過去問には、出題傾向の分析が載っています。もちろんそれをしっかり読み込むのは大切ですが、それよりも実際に自分で問題を見てみて、

「この問題なら自分はそれなりに解けそうだな」「合格者平均点がこの程度なら意外と余裕なんじゃないか?」

といった感覚を掴むのが非常に重要です。

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筆者も、この方法でセンター試験ではかなり不利な状況からも二次試験の相性が合う大学を優先して出願し、関東の国公立大学医学部に合格することが出来ました。

過去問の傾向を読むだけじゃなくて、自分の実感として自分に合っているかを確かめることが大切なんですね。

ぴえん

まとめ

医学部受験で必要なのは

【基礎学力】と【自分にあった大学を受験すること】

doctor

日々勉強しながら、過去問に目を通してみましょう。

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